世界史を勉強したくなる映画「フォレストガンプ」について
僕が春休み見た映画の中で、「セッション」に次いで二番目に面白かった映画「フォレスト・ガンプ」について
・概要
監督:ロバート・ゼメキス
キャスト:トム・ハンクス、サリー・フィールド、ロビン・ライト、他
1994年公開
上映時間:142分
人より知能指数は劣るが、純真な心と周囲の人々の協力を受けて数々の成功を収めていく"うすのろフォレスト"の半生をアメリカの歴史を交えながら描いたヒューマンドラマ。
(wikipediaより)
・あらすじ
主人公のフォレストは幼少期から知能指数が低く、周りの人たちからバカにされながら生きていきます。
ただその純粋で、物事に打ち込むと止まらなくなる性格によってどんどん成功を収めていきます。
その過程がフォレスト自身の回顧録のような形で語られていきます。
ひょんなことから足の速さを認められフットボールチームに引き入れられる。
そこで大活躍し全米代表選手に選ばれ、ケネディ大統領との面会の機会を得る。
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大学卒業後、スカウトを受け陸軍に入隊。
ベトナム戦争では負傷した仲間を何人も救った功績が認められ、ジョンソン大統領から議会栄誉勲章を授けられる。
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軍病院で療養中、暇つぶしに始めたピンポンで才能が開花。
世界大会に出場するまでになり、テレビ番組ではジョン・レノンと共演。
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ベトナム戦争の時死んでしまった戦友との約束を果たすため、卓球で得た資金を使いエビとり漁を開始。
最初は上手くいかなかったものの、後に大成功。軍人時代の上官、ダン隊長とともに会社設立。
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ダン隊長はそこで得た資金をアップル社に投資。
アップル社の成長によってフォレストは億万長者になる。
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故郷に帰りのんびりしていると、幼馴染のジェニーと再開する。その後彼女がまた旅立ってしまうと喪失感にかられ、あてもなく走り出す。
三年以上にも及ぶ歳月とにかく走り続け、アメリカ大陸を何度も横断。その姿はテレビや新聞で取り上げられるようになり、一緒に走る仲間までできる。
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ここまでの話でフォレストの回顧録は終わり、そこから先の展開はオンタイムに切り替わるような構成になっています。
この構成のおかげで、後半の展開には緊張感が生まれるようになっています。
・見どころ
フォレストの人柄が周りの人たちに影響を与えていくという、ヒューマンドラマとしての良さはもちろんです。
ただもう一つ見放せないのが、この映画はフォレストの半生とともにアメリカの歴史も振り返っているということです。
大統領の暗殺、ベトナム戦争、アップル社の興隆、ブラックパンサー党といったように当時の政治状況が随所にちりばめられています。
フォレストが、ダン隊長が投資先に選んだアップルをフルーツ会社と勘違いしていた描写は面白かったです。
実際のニュース番組の一部が使われていることが多くて、VFXでフォレストがジョン・レノンやケネディと共演する場面は当時、話題を呼んだようです。
アメリカ史の勉強をしている時に見ると、よりグッとくる作品だと思います。