一橋大生による効率的、Nonストイック勉強のすすめ

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世界史を勉強したくなる映画「宮廷画家ゴヤは見た」について

 

 

 僕が最近見た映画で面白かった、「宮廷画家ゴヤは見た」についてです。

 

パッと見、タイトル的には主人公ゴヤの生涯をつづったものなのかなって感じがしますけど全然違いました。

ゴヤが絵を描いたりするシーンは本当に一部分しかないです。むしろ時代に翻弄される人たちそのものを主人公にしたような作品で、歴史的な知識があればより面白い作品だと思います。

 

 

・概要

 

監督:ミロス・フォアマン

キャスト:ハビエル・バルデムナタリー・ポートマンステラン・スカルスガルド

 

ちなみにこの作品の主要人物、フランシスコ・デ・ゴヤはスペインの宮廷画家です。作品では、「1808年5月3日」とか「わが子を喰らうサトゥルヌス」とかが有名ですね。

 

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・あらすじ

 

時代はゴヤが生きた18世紀後半から19世紀にかけて、舞台はスペインです。その時のスペインは、大航海時代に「太陽の沈まぬ国」なんて言われてたころの栄華がすっかり薄れてしまっているころですね。

 

前半は異教徒弾圧ということを主なテーマに、急進派の神父ロレンソ、異端審問にかけられて投獄されてしまった少女イネス、そしてゴヤを中心に話は展開していきます。

 

それから物語はナポレオン軍のスペイン侵攻、イギリス軍によるナポレオン軍討伐、といった具合に国内情勢とともに二転、三転していきます。当時のスペインはヨーロッパの中ではパワーが弱くなってしまっていましたから、強国の影響をもろに受けてしまう状況だんたんです。

 

その揺れ動く国内情勢に翻弄されていく人々を映し出しています。特にイネスとロレンソ神父の変化には注目です。

 

 

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・見どころ

 

 

人によって注目するキャラクターが違うのがこの作品の魅力だと思います。その中でも僕が個人的に好きだったのがロレンソ神父です。何が面白いってこのキャラクターが一番時代の流れに翻弄された、まさにその人だからです。悪く言うと、我がなくてすぐ権力者側につくんですよねw

 

異端審問を厳しくしようって言ったと思ったら、やっぱりイネスは解放してあげようって教皇に頼んだり。そのあとはフランスのナポレオン軍について、スペインの教会を襲ったり。本当に何の信念もないというか(笑)

 

その中でも特に面白かったのが、物語前半イネスの父親に家に招かれるところです。イネスの父親はわりとお金持ちの商人で、自分の娘を異端審問所から取り戻すためにロレンソ神父に賄賂を渡すことで何とかしようとします。

 

ここのイネスの父親とその家族、ロレンソ神父の食事シーンの緊張感がすごくて。

 

娘を取り戻したいという要求をサラッと受け流すロレンソ神父に対して、徐々にイネスの父親が敵対心をむきだしにしていきます。 最初和やかだった場が段々と殺伐とした空気を帯びていって、まさに手に汗握るって感じでしたね。

 

そして最終的には、いろいろあってロレンソ神父の宗教心はイネスの父親によって完膚なきまでにたたきのめされます。物語全体でここがいちばん印象深かったっていうくらい見ごたえのある場面でした。

 

 

・感想

 

 

ヨーロッパ史についてもう一回勉強しなおしたくなる内容でした。特に当時のスペインの状況が把握できていると、より楽しめたかなって思います。受験生でちょうどそこらへんやってるって人は記憶が飛ばないうちにぜひ見たほうが良いと思います。

 

イネス役のナタリーポートマンはその子供の役も一人二役で演じているんですけど、素晴らしかったです。特に異端審問所での長い幽閉から解放された後の、頭に障害を抱えた、情緒不安定な演技は見ててハラハラさせられました。

 

 

 

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