一橋大生による効率的、Nonストイック勉強のすすめ

勉強の奴隷になってはいけません。考え方を180度変えて、偏差値を効率的に上げていきましょう。

メメント式世界史勉強法

 

今回は一風変わった勉強法についてです。

 

僕は世界史選択だったんですけど、これは日本史にも使えるやり方だと思います。

 

 

☆受験生の大半が知らず知らずのうちに陥りがちな穴

 

まず世界史っていう科目そのものについて考えてみましょう。

 

世界史っていうのは、「人類誕生~現代までの人間の歩みを体系的に学ぶ学問」ですね。

 

これ、この「体系的に」っていうところが重要なんです。

 

学問そのものは体系的な知識を要求するけど、それが必ずしも実社会で求められる部分と被っているわけじゃないっていうことです。

 

 

すいませんわかりづらくて(笑)

 

要は、試験で出される範囲の頻度は均等じゃないっていうことです。

 

例えば、クロマニョン人とかアウストラロピテクスとかが出てくるところってほぼ大学の過去問には出てこなくないですか?

 

だってこんな知識、実社会では何の意味も持ちませんもんね(笑)文系的な視点というより理系的な視点からの方が意味がありそうとすら思えます。

 

「今」にとって意味のある勉強をしようとするなら、あまり昔のことになりすぎるよりも今に影響を与えるような直近の歴史の方が役に立ちます。

 

そう考えると近現代史の歴史を重要視する大学が多いのも納得ですよね。

 

でも多くの受験生は、アホみたいに世界史の体系通りに、通して同じ密度で世界史を勉強してしまうんです。

 

 

そういうやり方をしているとこうなります。

 

体系的に学んでいく。→

過去の範囲が気になって復習をする。→知識が着実に定着している実感!

→新しい範囲を学ぶ。→過去の範囲が気になって復習をする。→知識が着実に定着している実感!

→高3受験期前、近現代史が全然終わらない→ギリギリ知識をつめこむことができた!→もう一回だけ今までの範囲を総復習しておこう

 

→本番「近現代史が予想以上に多く出てきた。詰め込みが甘かったせいで解けない。あんなにやった古代・中世があんまり出ない・・・」

 

 

つまり世界史の勉強ではしっかり強弱をつけることが大切です。

 

自分の志望大学が決まっているなら、しっかり過去問を見て大体の重点範囲を絞っておかないと後で痛い目に合います。

 

 

☆映画「メメント」式勉強法

 

ところで、「メメント」っていう映画は知っていますか?

 

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ダークナイト」とか「インセプション」なんかで有名なクリストファー・ノーラン監督の作品です。

 

この監督らしさバリバリの、めちゃくちゃ凝った映画です(笑)

 

ざっくりいうと、「短期的な記憶障害を持った主人公が自分の妻を殺した犯人を捜索する」っていうお話です。

 

主人公は10分と記憶が持たないんです。だから捜索の手掛かりになるものは写真をとったり、メモしたり、体に直接彫ったりします。

 

この映画の見どころは映画全体の構成にあります。簡単に言うと逆再生なんです。

 

イメージはこんな感じです。

 

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要はこれ、記憶障害の主人公の体験を追体験できるような仕掛けになっているんですね。

 

シーンが変わるごとに意味わからない状況になっていて、その原因は次のシーンになってやっとわかるといった感じです。

 

この仕組みが分かっていても、それでもかなり頭を使う映画です。

 

よくできているので本当おすすめです。

 

 

さて、話はかなり脱線しましたけど何が言いたいか。

 

それはこのメメントの、逆再生のようなやり方で世界史の復習をしていくと良いということです。

 

年代をまずざっくり区切ります。そしてそれを新しい部分から順にこなしていくんです。

 

何が良いかって、まず前に復習した範囲ばかりを気づいたら何度もやっていたという、効率の悪さを除けます。

 

そしてもう一つの利点が、因果関係を意識できるっていうことです。

 

体系的にパラパラ見ていると、どうしても字面を目でなぞっているだけになりがちです。

 

でもメメントのように、時代をさかのぼっていくような勉強の仕方をしていると、自然と出来事の原因に目が行くようになります。

 

あとでそれを時系列順に戻してみれば、歴史の流れをスラスラと言えることでしょう。

 

とにかくまずは「世界史は体系的にやるな!」です。これだけは間違いないでください。

 

 

 

 

 

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